「DVDつけよっか」

テレビの前にならんで座る私と
シロさん、微妙に距離があいて
います。

「懐かしい!このテーマ曲好き
だったんですよ」

「わかる、オレも口ずさんでた」

ドラマを観ていると少し緊張が
ほぐれてきました。

「・・・」

シロさんが左手をさしだします。

「なんですか?」

「今日はつながなくていいの?」

「じゃあ、せっかくなので」

(車じゃ勝手につないでくるくせ
に、こういうときだけ聞くなんて
ずるい)

いつもは運転しているシロさんの
横顔をぬすみ見る余裕もあったの
に、いまはシロさんに見つめられ
て身動きひとつできません。

「どうかした?」

「別に、シロさんこそこっちばっ
か見てないでドラマに集中して下
さい」

「わかった」

「え・・ちょっ」

腕をつかまれひきよせられます。
36





「これなら一度に両方みれる」

「うー・・」

「顔まっか(笑)」

「お酒のせいです」

「かわいい、もっとよく見せて」

「私のことは見なくていいんで
・・っ」


抗議した唇をシロさんの唇がふさ
ぎます。


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